こんにちは。寒竹歯科医院です。

「こどもの日」としてなじみの深い5月5日は「かみ合わせ」の日でもあります。咬合(こうごう)と、5(こ)5(ごう)の語呂合わせから、日本咬合学会によって制定されました。
今回はこの記念日にちなんで、かみ合わせについてお話ししたいと思います。

【咬合とは】

「咬合(こうごう)」は、下あごが上あごに向かって閉じてくる行為の場合と、上下の歯の接触関係のことをさす場合とがあります。一般的に「かみ合わせ」と聞くと、上下の歯の接触関係をイメージする方が多いのではないでしょうか?

【かみ合わせが悪くなる原因】

通常は上の歯1本に対して下の歯2本で支え、かみ合っています。上下・左右・前後の位置関係が崩れると、このかみ合わせが悪くなります。
歯並びだけでなく、歯が抜けることや片側だけでの咀しゃく、口呼吸や舌・唇の悪い癖などが、かみ合わせを悪くする原因です。
歯はいろいろな条件によって『位置を変える』ことがあるので、咬合(かみ合わせ)も変化します。

【かみ合わせの悪さによるリスクとは?】

上下の歯の接触箇所が減るので、咀しゃくの効率が悪くなります。同時に、接触のある歯だけに咬合力(噛む力のこと)が集中することになり、その歯はダメージを受けやすくなります。
顎関節症になりやすいことや発音がしにくくなる、話すときに唾が飛ぶ、唇が閉じにくいといったリスクもあります。

【大人になっても矯正治療ができる】

かみ合わせが悪くなる原因の「歯並び」ですが、治療方法のひとつに「歯列矯正」があります。子どものころに行うイメージですが、大人になってからでも可能です。見た目だけでなく、バランスよく噛むことができると、一部の歯ぐきや歯に負担がかかりにくくなるので、健康な歯が長持ちします。
近年では、透明のマウスピースを用いて、目立たずに矯正できる方法もあります。歯並びやかみ合わせが気になる方は、お気軽にご相談ください。