こんにちは。寒竹歯科医院です。
11月24日は「冬にんじんの日」でした。
にんじんのおいしさや栄養価を広めることを目的として、カゴメ株式会社が制定した記念日です。
旬を迎える11月と「にん(2)じん(4)」という語呂合わせが由来になっています。
今回は、にんじんの栄養と歯やお口の健康にもたらすメリットについてお話しします。
にんじんに含まれるβカロテンの効果
にんじんは、β-カロテンを豊富に含んでいます。
β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、歯茎や口腔粘膜の健康維持に役立ちます。
ビタミンAが不足すると、歯茎が弱り炎症を起こしやすくなるため、歯周病予防にもつながります。
さらに、抗酸化作用によって細胞の老化を防ぎ、歯茎の炎症や免疫力の低下を防ぐ効果も期待できます。
β-カロテンはビタミンAが不足したときだけ変換されるため、摂りすぎによるリスクが少ないのも特徴で、にんじんやほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。
身近な食材から手軽に摂れるので、毎日の食事でお口と体をやさしく守る栄養素といえます。
噛む力を育て、唾液分泌を促す
加熱することで甘みが増す冬にんじんですが、生で食べると歯ごたえがあり、自然とよく噛むことになります。
よく噛むことで唾液の分泌量が増え、お口の自浄作用が高まります。
唾液はむし歯菌が出す酸を中和してくれるため、むし歯予防にも効果的です。
冬におすすめな理由
にんじんは寒さが増すと、甘みと栄養価が増していくのが特徴です。
寒さに耐えることで、にんじんは栄養を蓄える力が高まり、甘みが増すだけでなく、β-カロテンをはじめとする栄養素もより豊富になります。
特に、寒い冬には風邪をひきやすく、体調管理が難しい季節ですが、栄養が豊富な旬の冬にんじんを食べることで体を内側からサポートすることができます。
にんじんを使った冬の食生活
にんじんを普段の食事に取り入れることは、とても簡単です。
たとえば、サラダに加えて生で食べたり、薄くスライスしてきんぴらにしたりと手軽にできるレシピがおすすめです。
にんじんは皮の近くに栄養が集中しているため、できるだけ皮をむかずに使うようにしましょう。
さらに、にんじんに含まれるβ-カロテンは油と一緒に摂取すると吸収率がアップします。
やきそばなどの炒め物やシチューなどの煮込み料理に使えば、栄養を効果的に取り入れることができます。
ただし、高温で長時間加熱するとβ-カロテンの一部が壊れるため、加熱し過ぎに注意し、栄養を無駄にしないように工夫して調理しましょう。
まとめ
冬にんじんに豊富なβ-カロテンは、歯茎や粘膜を守り、健康的なお口づくりをサポートしてくれます。
当院では、食生活における簡単なアドバイスなどを行なっています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。


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