こんにちは。
寒竹歯科医院です。
4月7日は語呂合わせによる「歯垢なしの日」。口腔内トラブルの原因となる歯垢をなくし、お口と全身の健康を守って、笑顔で生涯を過ごしてもらうことを目的として、電子イオン歯ブラシメーカーのアイオニック株式会社さんが制定しました。
今回は「歯垢なしの日」にちなみ、歯垢についての豆知識や、正しいケア方法をお伝えします。
【歯垢は細菌のかたまり!】
プラークとも呼ばれる歯垢の正体は、「細菌のかたまり」です。歯に付着した食べかすだと誤解されることも多いですが、細菌と代謝物のかたまりで、歯垢1mgの中には1億個の細菌がいるともいわれています。
唾液の流れが悪い場所で細菌が増殖し、白または薄黄色のねばねばした歯垢を形成します。歯垢が唾液中のカルシウムなどと結合し、石灰化したものが歯石です。だいたい2日から2週間で歯垢から歯石になるといわれており、歯石ができると一層細菌が増殖しやすくなってしまいます。
【歯垢がたまりやすい場所とは?】
下前歯の裏側や、奥歯、歯の間、歯ぐきとの境目など、歯ブラシが届きにくい場所は歯垢がたまりやすいため、特に入念な歯磨きで歯垢を除去しなければなりません。
むし歯は、歯の表面についた歯垢内の細菌が作り出す酸が原因です。また、歯と歯ぐきの境目に付着した歯垢は、歯肉炎の原因となります。
歯肉炎が進行すると、歯ぐきと歯の間に歯周ポケットといわれるすき間ができます。歯周ポケットにはバイオフィルムといわれる歯周病菌の塊が形成され、さらに歯周病を進行させてしまいます。
【正しいケアで歯垢なしに】
歯垢は歯にしっかり付着しているので、歯ブラシだけのブラッシングでは歯と歯の間の歯垢は60%までしか取り除けないといわれています。デンタルフロスなどを使用すると1.5倍の歯垢が取り除けるので、歯ブラシとデンタルフロスを併せて使用するのがおすすめです。
ただし、歯石はセルフケアで落とすことはできません。お口の健康を維持するためにも、定期的に歯科医院でクリーニングを行いましょう。