こんにちは。寒竹歯科医院です。

11月8日・9日は「い(1)い(1)歯(8)ぐ(9)き」と読む語呂合わせから「歯ぐきの日」です。
歯周病や知覚過敏の危険性や歯ぐきケアの大切さを伝えることを目的に、佐藤製薬株式会社が制定しました。

【歯ぐきの健康はなぜ大切?】

「食後の歯みがきは欠かさない」という方でも、歯ぐきのケアを意識的に行なっている方は少ないかもしれません。
歯ぐきの健康はなぜ大切なのでしょうか。
それは、歯ぐきが歯と歯の根っこの部分を守ってくれているからです。
歯と歯ぐきの間には溝があり、健康な場合の深さは2mmほど。
この溝に歯垢がたまり、歯垢の細菌によって歯ぐきに炎症が起きている状態を「歯周病」といいます。
歯周病が進行すると歯ぐきが痩せたり下がったりしていきます。
さらに進行すると歯が揺れ始め、最悪の場合は歯が抜けてしまうことも。
歯ぐきのケアをして歯周病を防ぎましょう。

【歯ぐきと知覚過敏の関係は?】

では、歯ぐきのケアと知覚過敏にはどのような関係があるのでしょうか。
知覚過敏とは「むし歯ではないのに、歯がしみたり痛みを感じたりする症状」をいいます。
原因は歯のエナメル質が削れてしまい、象牙質が露出することにあります。
象牙質が露出すると、刺激が象牙質にある小さな穴を通って神経に伝わり、歯が”しみる”という感覚が発生するのです。
また、歯ぐきの健康が損なわれて歯ぐきが下がってくると、歯の根っこが露出してしまいます。
歯の根っこの部分には元々エナメル質がないので、知覚過敏の症状が出るケースがあるのです。

【歯ぐきのセルフチェックとケアの方法】

自分の歯ぐきが健康かどうか、セルフチェックをしてみましょう。

健康な歯ぐき
・薄いピンク色をしていて引き締まっている

要注意(炎症を起こしている可能性があります)
・色が赤黒い
・引き締まりがない
・ぷよぷよしている
・歯ぐきが下がってきている
・歯みがきの時に出血がある

歯ぐきケアの基本はやはり「歯みがき」です。
歯と歯ぐきの間の歯垢をしっかりと除去し、お口の中を清潔に保つことで細菌の繁殖を防ぐことができます。
歯ぐきを引き締めるためには、洗口液でお口をすすぐのも効果的です。

【まとめ】

「自分の歯ぐきが健康ではないかも?」と思ったら、一度歯科医院にご相談ください。
知覚過敏については、露出してしまった象牙質の部分に薬剤やコーティング剤を塗るなどの処置を行なっています。
歯ぐきを良くない状態で放っておくと、最悪の場合は歯を失うことになります。
検診によって、プロの目で歯と歯ぐきの状態を見極めることも大切です。