奥歯の痛み 副鼻腔炎

こんにちは。寒竹歯科医院です。

1961年(昭和36年)に一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会が制定した記念日「は(8)な(7)」の語呂合わせから、「鼻の日」が生まれました。この日は鼻の病気に対する啓発活動が行われています。
今回は鼻と歯の関係についてお話ししたいと思います。

副鼻腔炎(蓄膿症)とは?

皆さんは「副鼻腔炎(蓄膿症)」という鼻の病気をご存じですか?副鼻腔とは上顎と頬、鼻に囲まれた空洞のことで、風邪などから副鼻腔に炎症や感染が生じた状態を「副鼻腔炎(蓄膿症)」と呼びます。
この中でも上顎洞という部分は歯に近いところにあるため、副鼻腔炎(上顎洞炎)になると上顎の奥歯が痛くなることが多いのです。

「歯性上顎洞炎」と「鼻性上顎洞炎」

副鼻腔炎には、歯が原因で起こる「歯性上顎洞炎」と、鼻が原因で起こる「鼻性上顎洞炎」があります。
上顎の奥歯が痛いと感じた場合、むし歯や歯周病以外に、副鼻腔炎などが原因と考えられます。そのため、奥歯が痛くて歯科医院に来たのに「耳鼻科へ行ってください」と言われたり、逆に耳鼻科から「歯科医院へ行ってください」と言われたりすることもあります。

とくに副鼻腔炎が原因の場合、適切な診断と治療が必要です。
痛みが続くようなら、歯科医院、もしくは耳鼻科で診察を受けましょう。

早期発見と適切なケア

副鼻腔炎やその他の口腔疾患は、早期に発見し適切なケアを行うことが重要です。鼻と歯の健康は密接に関連しているため、どちらかに異常を感じた場合は、速やかに受診しましょう。

鼻の日をきっかけに、自分の鼻や歯の健康について考えてみましょう。日頃からのケアと定期的なチェックが、健康な生活を支える一歩です。