こんにちは。寒竹歯科医院です。
もうすぐ3月に入りますが、まだ寒い日が続きますね。そんな寒い日に歯が痛くなることはありませんか?
寒くなると肩こりがおきるように、歯の痛みもでやすくなることがあります。
今回は寒い日におこる歯の痛みについてお話しします。
歯が痛くなる原因
寒い日に歯が痛くなるのは下記の原因が考えられます。
被せ物や詰め物の冷え
歯の神経が残っている場合の被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)は材質によって、痛みを感じることがあります。歯の神経に近い位置に装着されているケースでは、修復素材が冷えると神経にその冷たさが伝わり、痛みとして感じてしまうからです。
歯茎の血行不良
歯を支えている歯茎は体の末端にあたり、無数の毛細血管があります。
そのため冷えによる歯茎の血行不良がおきると、歯茎の免疫力が下がってしまいます。
健康なときは免疫機能が働き、歯周病菌を抑え込むことができていますが、歯茎の免疫力が下がると歯周病菌は悪さをし始めてしまいます。
歯周病などによって、歯茎が下がると歯の根の象牙質が露出し、これにより神経が刺激され歯の痛みを感じます。
歯ぎしり・食いしばり
寒さを我慢しているとき、お口の周りの筋肉は緊張状態になり、いつもより噛む力が強くなります。これにより、歯にかかる力が大きくなることで、痛みを感じることがあります。
お口の中の乾燥
寒さからお口の中が乾燥してしまうと、むし歯菌から歯を守る唾液の分泌も少なくなってしまい、むし歯や歯周病になりやすくなります。それにより、痛みを感じることがあります。
知覚過敏
もともと知覚過敏のある方は、気温が低くなり、冷たい水道の水や空気により、急激に歯が冷やされると、歯にしみて痛みを感じることがあります。
歯の痛みの予防
寒い日に、歯の痛みがでないための予防策をお伝えします。下記を参考にして痛みに負けない歯を作り、寒い冬を乗り越えましょう。
フッ化物(フッ素)配合の歯磨き剤で歯を磨く
フッ化物が配合されている歯磨き剤を使用して磨くことで、歯のエナメル質を強化し、痛みを防ぎます。
お口の中の乾燥を防ぐ
お口の中の乾燥を防ぐために、水分をこまめにとりましょう。また、食べるときにはよく噛んで食べることを意識し、唾液の分泌を促すようにすることでむし歯や歯周病も防ぎます。
定期的な歯科検診
定期的に歯科検診を受けることでお口の中のトラブルを早期発見できます。また、フッ化物を塗布してもらうことでむし歯を防ぐ効果もあります。
まとめ
冬は夏に比べ、水道の水や空気が冷えるため、もともと知覚過敏の方などは特に歯がしみて、痛くなります。
そのため、ぬるま湯でうがいをするなど工夫をしましょう。また、冷たいものでしみる原因は知覚過敏だけではないので、気になる症状があるときには早めに歯科医院を受診しましょう。
当院では、歯の定期検診や、むし歯を予防するための正しい歯磨きの仕方などのアドバイスも行なっていますので、お気軽にお声掛けください。