子どもニコニコ笑顔育の日に考える子どものガミースマイルについて

こんにちは。寒竹歯科医院です。

5月25日は子どもニコニコ笑顔育の日です。
「子(5)どもニコ(25)ニコ」の語呂合わせから、株式会社笑顔育が「未来を担う子どもの笑顔を育む日」として、制定しました。
記念日を通して食育、知育に並び、笑顔育として社会におけるコミュニケーション能力の育成につながる笑顔を、多くの子どもたちに身に着けてもらうことを目的としています。

今回は、お子さまの笑顔に関係するガミースマイルについてお話しします。

ガミースマイルとは

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が大きく見えてしまう状態のことをいいます。
具体的にはお口を大きく開けて笑ったときに上唇が上がり、歯茎が3〜4㎜くらい露出する状態のことを指します。

ガミースマイルの主な原因は以下のとおりです。

  • 骨格や歯並びに問題がある
  • 歯が小さくて短い
  • 上唇の筋肉が過剰に発達
  • 遺伝

ガミースマイルは永久歯に生え変わるときに気にならなくなることもありますが、成長の過程で自然と治ることはないといわれています。

子どものガミースマイルを放置した場合のリスク

ガミースマイルにより、歯茎が空気にさらされることが多いと以下のようなリスクがあります。

口腔環境の悪化

上の歯に唇が被らないので口腔内が乾燥してしまい、口臭が強くなったり、歯周病になるリスクが高くなります。

歯並びの悪化

上顎が下方向に成長して、下顎の成長が抑えられてしまうことから歯並びが乱れてしまい、不正咬合や出っ歯になるリスクが高くなります。

他にも、笑うと歯茎が見えてしまうことが、成長するにつれてコンプレックスになることもあります。

子どものうちに治療を始めた方がいいの?

大人になってからでも治療をすることはもちろん可能ですが、子どものうちに治療をするメリットがあります。
今回は治療を始める時期や治療の方法についてお話しします。

治療開始時期

できる限り早い段階で治療を開始することをオススメします。
子どもの時期は骨や骨格が未発達であるため、大人に比べて治療しやすく、とくに上顎の成長を利用できる6〜8歳の時期に治療を開始すると効果が期待できます。
また、この時期に顎の成長を適切にコントロールできると、将来的な不正咬合のリスクを軽減できます。

歯並びに問題がある場合

歯の生え方に問題がある場合は矯正治療によって改善することができます。

出っ歯が原因

ガミースマイルの原因が出っ歯の場合は、歯の位置を変える矯正治療を行います。具体的には、口元を凹ませる矯正を行い、唇で歯を覆いやすくします。

噛み合わせが深いことが原因

噛み合わせが深い過蓋咬合(かがいこうごう)などが原因の場合は、上の前歯を上方にあげる矯正を行います。深い噛み合わせを浅くすることができ、すきっ歯も同時に治療することができます。

ガミースマイルの原因によっては、矯正治療ではない治療をすることもあります。まずは歯科医院に相談し、最適な治療方法を見つけましょう。

まとめ

ガミースマイルは、見た目のほか口腔環境などにも大きな影響があります。しかし、6~8歳のうちに治療を行うことにより、顎の成長をみながら改善を図ることができますので、気になることがあればお早めにご相談ください。
当院では、お子さまの輝く笑顔を守るためにお口の健康をサポートしています。