お子さんのむし歯予防のために、歯のチェックはしていても、歯茎までしっかり確認している保護者の方は意外と少ないかもしれません。
今回は、子どもに多く見られる「歯肉炎」についてお話しします。
歯肉炎は歯茎の炎症
歯肉炎は特別な病気ではありません。歯と歯茎の境目に歯垢(プラーク)が残ることで起こる、歯茎の炎症です。
主な原因は歯磨き不足のため、きちんと歯を磨いて歯垢を取り除けば、多くの場合、すぐによくなりますのでご安心ください。
歯肉炎のサイン
歯垢とは、歯に付着する白い細菌のかたまりのことです。この細菌が歯茎に炎症を引き起こします。
お子さんのお口をチェックして、以下のような症状があれば、歯肉炎の可能性があります。早めに歯科医院を受診しましょう。
- 歯茎の色が薄いピンクではなく赤くなっている
- 歯と歯の間がぷくっと腫れている
- 食事や歯磨きのときに出血する
歯肉炎を防ぐポイント
日常生活でも、歯肉炎を予防する習慣が大切です。
以下のポイントを意識するだけでも、歯茎の健康を守る力が高まります。
お子さん自身では意識するのが難しいこともあるため、大人がしっかりと促してあげることが大切です。
- 甘いおやつやジュースをだらだら摂らない
- 食後はできるだけ早めに歯を磨く
- 歯科検診を定期的に受ける
正しいケアで歯肉炎を防ぐ
歯肉炎は、早めの対応で改善できる病気です。また、毎日のケアでお口の中の健康を守ることは、歯肉炎だけでなく、むし歯予防にもつながります。
当院では、お子さんに合った歯ブラシの選び方や、正しい歯磨きの方法についてもご案内しています。
お子さんが歯肉炎かもしれないなど、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。