こんにちは。
寒竹歯科医院です。

9月11日は「たんぱく質の日」。2021年に認定・登録された比較的新しい記念日です。
たんぱく質は合計20種類のアミノ酸から構成されていて、9種類を必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸とよんでいることから、日付は9月11日となりました。

人間のからだのうち、およそ6分の1が「たんぱく質」です。筋肉だけでなく、血液や皮膚、髪や爪に関しても構成要素となっています。
みなさんは「たんぱく質」を摂れていますか?

【歯や歯ぐきにも、大切な栄養素「たんぱく質」】

歯のための栄養素と聞くと「カルシウム」と思われがちですが、実はたんぱく質も重要な栄養素なのです。
私たちの「歯ぐき」はコラーゲン繊維で構成されています。その歯ぐきの成分は約60%がコラーゲンといわれています。コラーゲンはたんぱく質の一種で、美容や健康の維持に欠かせない成分です。

《参考》日本歯科医師会 歯の学校 https://www.jda.or.jp/hanogakko/vol73/nazenani.html

【歯周病で、歯ぐきのたんぱく質が減少する】

歯周病とは、歯垢(プラーク)の中にいる「歯周病菌」によって、歯ぐきや歯槽骨などがおかされ炎症が起きる病気です。自覚症状がないため、自分では気付かないうちに症状が進み、最後には歯が抜けてしまうこともあります。
日本では成人の約80%の方が歯周病だといわれています。思っているよりもずっと身近な病気です。
歯周ポケットの中で炎症が繰り返されると、歯ぐきに含まれるたんぱく質(コラーゲン)が減少し、歯ぐきの高さを徐々に下げてしまう原因になります。

【歯周病予防に、たんぱく質】

炎症を起こす歯周病を防ぐためには「ビタミンC」と「たんぱく質」を意識して摂るようにしましょう。 ビタミンCが不足すると細菌が粘膜に浸透しやすくなるといわれています。
また、たんぱく質は歯ぐきを強くする働きがあるため、たんぱく質をたっぷり含む魚介・肉・大豆製品などを毎食きちんと食べることをおすすめします。
たんぱく質やビタミン・ミネラルは「摂りだめ」することができないため、日々合成と分解が繰り返されていきます。
毎日の食事からさまざまな食材を摂り、バランスの良い理想的な食事に近づけましょう。

【こんな症状に心当たりがあれば注意!】

歯周病の初期にはほとんど自覚症状がありません。下記のような症状があれば歯周病の可能性が高いです。歯科医院で診てもらうようにしましょう。

・歯をみがくと出血する
・口臭が気になる
・歯ぐきがムズムズすることがある
・歯ぐきに赤や紫の部分がある
・朝起きたとき、口の中がネバネバする
・以前よりも歯が長くなった気がする
・歯と歯の間にものがよくはさまる